それが私の名まえ
ええ、悪魔に価値などありません
けれど、私の価値などだれが審判する？
ミルトンは
悪魔ベリアルのことを
「詭弁に長けどんな低俗な事柄も立派な理論に仕立て上げることができる
彼の思想そのものは低俗で悪徳に情熱を注ぎ善行に対しては極めて怠惰」
だと言いましたね
私のことですか？
「外見は美しく優雅で権威に満ちているがその魂はすこぶる醜悪」
なんて記述もありました
確かに美への関心は高く、魂は醜悪
「大天使ルシフェルの次に創られた天使」
・・・それが私だと？
堕天して悪魔になったのだと？
それとも悪意の天使として地獄に遣わしたのだと？
そんなことはどうでもいい
書物の上の話じゃない
悪徳は美徳
背徳は快楽への道しるべ
美しい心の持ち主をゆっくり穢していくのは楽しい
善人が悪に魅かれ苦しみもがく姿はとても美しい
私がここに在る限り『無価値だなんて』言わせない
私はカインとは違う
苦しませてあげましょう
2006 03 03 廃盤Galleryより
画像はファイルが壊れてしまったので
2015年版に張り替えています。
