『失われた記憶を求めて』
2017/01/13 episode2




ぼくは今日も夢を見た




鏡の向こうのぼくが




あたかもそこにいるかのように振舞い




ぼくに話しかける






「ねぇ、そっちに行ってもいい?」



ぼくは手を取ってこたえる

「いいよ」






そうしたら




君が現れた

もうひとりのぼく、と言うべきなのかもしれない





ぼくにしか見えていないのかもしれないけれど

もしかしたらまだ夢の中なのかもしれないけれど





でも

たしかに傍にいる君は

とっても”ぼく”そのもので




ずっと

同じことを考えてた





同じ存在なのだと思った







お兄さまのことが大好きで




ぼくのことも大好き




お兄さまが「面倒なことになる」って仰ったのが
どういうことなのかも知ってる




お兄さまのことが大好きな

ぼくがふたりもいたら

お兄様が大変だからだよね・・・




でも夢から醒めたら

また君は鏡の向こうの住人になるのかもしれない






また今日も夢を見る。


夢の中でなら

この手をとってもいいでしょうか?お兄さま・・・





〜to be continued〜