2016/12/24
教会のクリスマスイヴ




ラザロ神父「いい子にしていたらサンタさんがやってくるからね」

ジュール「本当?」




トリスタン「来なかったら神父様が責任とってくれるんだよね」

アベル「その時はジュール君が悪い子だったことにするんじゃない?」

ラザロ神父「そうなんですか?アルカルド神父…」

アルカルド神父(こういう時だけ私に振るんですか!)




アルカルド神父「大丈夫ですよ、もしもサンタさんが来なかったら
あした教会に来てください。
サンタさんが君のお家を見つけられなくて
ここに預けていって下さるかもしれません」

ジュール「わぁ、有難うございます」




トリスタン「わーい!!何がもらえるかな」

ジュール「ベンツがいいな」

アルカルド神父「・・・・・」
ラザロ神父「・・・・・・」




ラザロ神父「神父としてはいい人なのですね」

アルカルド神父「何が言いたいんです?」




ラザロ神父「君もいい子にしていないと君の所にはサンタさんが来ないですよ…
”君のお家”は”教会”だからね、ごまかしがきかない」

アルカルド神父「私は常にいい子にしていますよ」




ラザロ神父「信仰上はいい子かもしれません。
でも友人にも少しは優しくしたらどうかな、少なくとも同僚にぐらい…」

アルカルド神父「意味がわかりませんよ」




アルカルド神父「それより、ラザロ神父、教会レストランの食材が少し足りません。
買い出しに行ってください。」

ラザロ神父「判りました」




ラザロ神父「どうやらアルカルド神父には
度重なる疑惑続きで嫌われてしまったみたいですね…」


※diarydiary 『神父その疑惑』の一連のお話参照
(まだ完結していません)










〜そしてラザロ神父の部屋〜





アルカルド神父「ラザロ神父は私の言いつけ通り、
買い出しに出かけて不在ですね…
今の内に掃除をしておきましょう。
(相変わらず片付けが下手ですね…)」





アルカルド神父「掃除というのは建前で本当は別の目的があるのです。」




アルカルド神父「・・・クリスマスプレゼントは枕の下にコッソリ、
というのがお約束ですが…
ラザロ神父はいつもソファで寝ているようですね
では、あえて今日はここは片付けをしないでおきましょう
寝る場所がなければベッドに移るでしょうから」




アルカルド神父「というわけで、枕の下に置いておきますよ
(なんて悪趣味なベッドなんだ…教会のベッドは全て同じ構造ですが、
ミラー付に改造したのはラザロ神父が初めてですよ…(ナルシルトなのかな)」




アルカルド神父「今夜ベッドで寝ることがなくても、
そのうち見つけるでしょう…くすっ」




アルカルド神父「そしてコレはここに置いておきましょう。
バースデーカードを添えてね。
散らかりすぎて目に留まらない可能性もありますが…
気づいた翌日からは頑張ってもらいますよ、神父」









〜その夜〜





カチャ


ラザロ神父「アルカルド神父は早く寝るようですね…作業がしやすい」




ラザロ神父「それにしても、なんて簡素な部屋なんだ
殆ど物がないし、片付けされつくしている」




スヤスヤ
ラザロ神父「またなんて可愛い姿で寝ているんだろう…
(教会のベッドは全部同じなのですね…シーツも枕も同じだ)」




ラザロ神父「ちょうどいい、コッソリと…ね、帽子に仕込もう。
(本当は靴下なのだろうけどね)
これからも頑張ってくれたまえ…」




ラザロ神父「おやすみ、アルカルド神父」







〜そしてラザロ神父の部屋〜






ラザロ神父「クリスマスイヴですから、今日ぐらいはベッドで寝るとするか
教会のクリスマス会で子供たちの相手をして疲れたよ」




ラザロ神父「おやすみ、ラザロ…(にっこり)」




ラザロ神父「おや、なにやら違和感が。枕ってこんな感じだったかな
(どれだけベッドで寝ていないんだろう、私は)」




ラザロ神父「ん???やっぱり変だ…」




ラザロ神父「これは・・・・・・・・・・・?」















〜翌朝〜


















アルカルド神父「おはようございます、ラザロ神父」
ラザロ神父「おはようございます…」




アルカルド神父「・・・・・・・・・・・」
ラザロ神父「・・・・・・・・・・・・・」




ラザロ神父「我々は気が合うねぇ…スニーカーはお揃いだったよ」




アルカルド神父「さあ?何のことでしょうか…?(しれっ)
サンタさんがやってきたのでしょう?」

ラザロ神父「あ、ああ…そうだったね」




アルカルド神父「いい子にしていましたから」

ラザロ神父「ああ…私もいい子だったようです…
おまけにサンタさんは私の誕生日を覚えてくれていました」

アルカルド神父「へぇぇぇぇ!よかったですね。」




アルカルド神父「クリスマスイブが誕生日で
聖人の名がついているからでしょう
いくら胡散臭い貴方のことでもお祝いしたくなりますよ」

ラザロ神父(なんとなくトゲがあるのはいつも通りなんだね…
教会には2人しかいないというのに…バレバレですよ
でも、こういうのツンデレ体質っていうの?)




ラザロ神父「ああ、でも掃除は得意な君に任せるよ…
私は健康のために走ってこようかな。せっかくジャージをもらったのだから」




アルカルド神父「…待って下さい」

ラザロ神父「掃除を無理強いされても困るよ、苦手なんだ」

アルカルド神父「ご一緒させていただいても?」

ラザロ神父「…え?」




ラザロ神父「ええ、勿論ですよ(私と一緒に走りたいのですね、
可愛いところがあるじゃないですか)」

アルカルド神父「ではお願いします。競争しましょう。
先に戻って来れたほうが掃除を免除されるってことで。」

ラザロ神父「かけっこかい!いいですよ」




ラザロ神父「あれ?アルカルド神父??ちょっと待って下さい!」




ラザロ神父「年寄にハンデをくれないのか…厳しいね…」

アルカルド神父「ラザロ神父、早く!!おいていきますよ!!」

ラザロ神父「あ、ああ、判りました!!」








〜そして30分後〜





ラザロ神父「ぜぇぜぇぜぇぜぇ」

アルカルド神父「どうしたんですか?」

ラザロ神父「と、年よりをもっといたわりたまえ!君の倍は老体なのだから」

アルカルド神父「それは失礼、今日の掃除は私がやりましょう
”いつもどおり”ね!」












Merry Christmas!



〜なんだかんだで仲良しっぽい神父ズでした〜