2016/02/14
聖ヴァレンタインデー







ラザロ神父「今日は聖バレンタインデーだというが」

アルカルド神父「今から半世紀ほど前に教会の暦から
聖ワレンティヌス(ヴァレンティノ)の名まえは消されています。」




ラザロ神父「まぁ、整理された、と言っていいでしょう。
聖人とする根拠が乏しかったようですから」




アルカルド神父「昔ローマ帝国では兵士たちは結婚を禁じられていました。
兵士たちの士気を落とさないように、と」

ラザロ神父「そんな時代に命令に背いて結婚の儀式を行ったという理由から
時のローマ皇帝に処刑されたのが聖ワレンティヌスというわけです」




アルカルド神父「それが聖バレンタインデー(ワレンティヌスの祝日)」

ラザロ神父「殉教者の祝日というわけです」




アルカルド神父「しかし命令に背いて儀式を執り行っていたのは罪」

ラザロ神父「だけれどもそれは神の命令ではない。
恋人たちが祝福を受ける手助けをするのは行いとしては良いのでは?」




アルカルド神父「まぁ、それはいいとして、
なぜにチョコレートを伴って告白する日になったのだか」

ラザロ神父「ロマンティックでいいじゃないか」

アルカルド神父「しかしそれではワレンティヌスが処刑された理由を説明できません」




ラザロ神父「ワレンティヌスは神への生贄になった説もあるんですよ。
当時のローマは異教排除の時代だった。
2/14は古代ローマの恋愛の神であるユノの祭日だったが廃除するだけでは反発を招く。
だからわざとワレンティヌスをその日に処刑して、ユノの祭日と同じ日にした。
そうすれば2/14の祭日を廃止せずにキリスト教由来の聖人の日にできる、というわけでね。
異教徒の反感を買わずにゆっくりと廃除していける・・・」




アルカルド神父「要するにユノの祭典ルペルカーリア祭を廃止に持っていきたかった・・・
だから代りに似た要素を持ったバレンタインデーが制定されたってことですか。
なんてあざといやり方だ」

ラザロ神父「神に心臓を捧げた聖職者。
だからハートを形にした貢物を愛する人に渡す・・・いいんじゃありませんか?
チョコレートという形になってワレンティヌスの想いが現代に残っていたと思えば」




アルカルド神父「それでは教会の暦から抹消された意味が判らない。
立派な殉教者じゃありませんか」

ラザロ神父「ワレンティヌスの処刑はパワハラだったと認識されたのかもしれませんね」




アルカルド神父「そんなこと・・・納得がいきません」

ラザロ神父「いいじゃないか、チョコレートも然り。母と息子の絆の日であったり恋人たちの告白の日であったり
めでたい1日だと思えばいい。ワレンティヌスのおかげでね」



アルカルド神父「いいえ、納得がいきません」

ラザロ神父「教会でチョコを配るのでしょう?」

アルカルド神父「行事として、です。」





ベルゼビュート「だから言っておるだろう、菓子メーカーの陰謀だと!!」

ラザロ神父(・・・・・・誰?)
アルカルド神父(さあ・・・)












*オマケ*


(ベルゼビュートはファウストの呪いで永遠を得た元神父。生前の名前はシンプサン神父)
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ベルゼビュート「チョコレートに反感を持つのならこれは没収する。」
ラザロ神父「誰もそんなことは言ってないけれど・・・」