2016/04/22
広がる波紋

その頃”地獄”では



地獄の王「・・・すまないね。たびたび呼び出して」




ベリアール「何度問われても返事は同じ、否、です。
我々は王には相応しくない」




地獄の王「・・・今日は・・・そういうことではなくて貴方に頼みがある。」




地獄の王「”血族の証の石”・・・が地獄から消えた」




ベリアール「それが何か?」




地獄の王「ベリアール・・・これは貴方にしか話せない事なのだが・・・
意思を持つ石・・・
次期王を決める際にどうしても必要なのだ」




ベリアール「では見つからなければ後継することもないと」




地獄の王「アビシャグの心臓と呼ばれる石・・・なのだ」

ベリアール「アビシャグ?誰ですかそれは」




地獄の王「先代王の妃の名だ。」




ベリアール「・・・・・・・・・・・・・・」




地獄の王「探してくれますね?」

ベリアール「・・・・・・・・・・・・・・・。」




ベリアール「判りました・・・一応、気にかけておきます。」




ベリアール「失礼します」



地獄の先代王の妃、それはカインとベリアールの母親。
父親はこともあろうに”光の王”。
光と闇の不義により存在した双子は産まれてすぐ出口のない城に幽閉された。
一人は白い翼、もう一人は黒い翼を持つ。

この事実は先代王による『真実の書』にのみ記され
ベリアールがその封印を解くまで魔界の秘密となっていた。

カインはまだ知らない。





ベリアール(・・・・・・見つけ出して・・・そんな石・・・・・)




ベリアール(・・・・・・粉々に砕いてやりましょう)








そのころベリアールの双影であるカインは・・・