2016/03/10
真理の追究と疑惑
疑惑






ラザロ神父「綺麗な石だとは思いませんか?」

アルカルド神父「悪魔の血だとしたら?」




ラザロ神父「ますます興味があるね。私は悪魔祓い師だよ」

アルカルド神父「・・・・・・・・・・」




アルカルド神父(ラザロ神父は本当に悪魔祓い師なのだろうか・・・
悪魔に対する考え方が寛容すぎる・・・
・・・まさか・・・ラザロ神父は悪魔崇拝者・・・
だとしたら悪魔を召喚するつもりかもしれない・・・」




アルカルド神父(いや、ヴァチカンから派遣された神父を疑うなどと、
私としたことが・・・いけませんね・・・)

ラザロ神父「何か?」

アルカルド神父「いいえ」




ラザロ神父「神秘的だと思わないかい?宇宙の神秘」

アルカルド神父「血が滴っている時点で気味が悪い」

ラザロ神父「エメラルド碑文を思い出しますね」

アルカルド神父「・・・・・・・・・・」




ラザロ神父「上なる如く、下もまた然り ”As above so below" ・・・有名なフレーズだ」

アルカルド神父「六芒星に隠された暗号文ですか(嫌味)」




ラザロ神父「上向き△は上昇(アセンション)、下向き▽は下降(ディセンション)
すなわち、大宇宙に存在するものは小宇宙にも存在する、
大宇宙は未知なる宇宙・・・小宇宙とは人・・・人体、
まぁ、ありふれた六芒星の解釈だけれどもね」




アルカルド神父「わけの判らないことを」

ラザロ神父「判らないはずはない、認めたくないだけだ」




アルカルド神父「古代アトランティスの王が何を信じたかは判りませんが
とりあえずは聖書を科学的に捉えたくはありませんね。
謎解きにも使いたくはありません。
私に言わせれば”above 上”は天であり神。
人の作りだした科学と同列で語るべき存在ではありません。」




ラザロ神父「そんな頑なな考えしかないようでは、かえって悪魔につけ入られますよ」




アルカルド神父「・・・・・・・信仰心があれば救われます」




ラザロ神父「私はこの石が美しいと言ってるだけなんだけど」

アルカルド神父「・・・・・・・・・・」

ラザロ神父「隕石ということは、少なくとも宇宙からやってきたということは確かなのだろう
少しはロマンティックに考えてみたらいいのに」




アルカルド神父「誰かが悪戯で放り込んだのかもしれません」




ラザロ神父「あの塔の最上階の屋根を貫いて?」

アルカルド神父「・・・・・・・・・・・・・」







アルカルド神父「結局私に託されましたが・・・
とても聖堂に置く気にはなりません。自室にも嫌ですね。
レストラン玄関に置いておきましょう。客寄せになるかもしれない。」




アルカルド神父「宇宙から堕ちてきた隕石か・・・・」




アルカルド神父「教えでは宇宙とは、天、地、地獄・・・のはず。
全て神が創造されたもの。
”人と繋がる大宇宙”など・・・・・私には関係ない」










アルフレッド「きいたか?!」

アルフレディーノ「きいた!!」

アルフレッド「宇宙から降ってきた珍しい石だ」

アルフレディーノ「しかし神の怒りがなんとか、って・・・」

アルフレッド「そんなことは関係ない。超ド級のレアものだ!!」




アルフレディーノ「怖くはないんですか」

アルフレッド「我々の明日をも知れない生活のほうが怖いだろう。
是が非でも手に入れてあの実業家に売りつけてやろう。
幸い神父も持て余しているようだ、無くなったところで気にも留めないだろう。」

アルフレディーノ「気が進みませんが、そうしましょう」