2016/02/02
神父の会話



ラザロ神父「タロットでまた”塔”が出ました。」

アルカルド神父「感心しませんね、、、そういう遊びは。」

ラザロ神父「どうして?」

アルカルド神父「神の代弁者である我々が神からの啓示を待たず
占いという俗物に頼るのはいけないでしょう。」




ラザロ神父「タロットの発祥や起源は定かでない。
もともとは宗教画だったとも言われている。
中世には娯楽としてのカードゲームの一つでしたからね。
神秘主義者のものになったのはほんの近年ですよ。」

アルカルド神父「それは知りませんでした。」





ラザロ神父「私はある種、神聖な遊びだとも解釈していますよ」

アルカルド神父「どうやったらそう解釈できるのですか。」





ラザロ神父「タロットの中には様々な教会の象徴が見られる。
例えば塔。難攻不落=処女性=マリアという解釈ができる。」

アルカルド神父「できませんね。」






ラザロ神父「確かに正位置でも逆位置でも不幸な意味合いを持つ唯一のカード。
しかし本来は”神の家”という意味を持つ」

アルカルド神父「塔は塔でしょう。不吉なカードだ。
しかもタロットの歴史をたどると突如現れたカードじゃありませんか。
『火事de Feu』を誤写して『神Dieu』になったともいう。」

ラザロ神父「良く知ってるじゃないか」

アルカルド神父「一般常識ですよ」





アルカルド神父「まぁ、百歩譲って塔・・・神の家が
マリアの象徴だったと解釈してみましょう、
カードにある塔は落雷がなされています。これをどう解釈しますか?」

ラザロ神父「聖霊による受胎告知」

アルカルド神父「・・・ありえませんね」





ラザロ神父「受胎告知が聖書にあるだけとは限らない。
さまざまな方向から見てみると面白いものだよ。」

アルカルド神父「他に何があるというのです」

ラザロ神父「たとえば一角獣」






ラザロ神父「これは中世に描かれた『聖なる狩』
地上に降りたくなかったイエスが一角獣の姿となり逃げ惑う、
ガブリエルが猟犬を放ちマリアへと追い込む、という方法。
真に迫った寓意画だ

・・・ここにも塔が描かれている。」





アルカルド神父「確かに一角獣狩りは処女を囮にすると言いますけど」

ラザロ神父「大天使たちの遊戯だよ。」






アルカルド神父「・・・・・・・・」

ラザロ神父「まぁ、ただの寓意画だから。」





ラザロ神父「その”塔”が立て続けに現れるのだ。」

アルカルド神父「ラザロ神父、ご懐妊ですか(嫌味)」

ラザロ神父「悪魔祓い師が引くカードだ・・・さて、なんの啓示だか・・・」







アルカルド神父「それよりも、ラザロ神父、レストランを手伝ってください」

ラザロ神父「ここは寒いのでね・・・」

アルカルド神父「言い訳になっていませんよ」






ラザロ神父「私は悪魔祓いにやってきただけだから」

アルカルド神父「特殊技能をお持ちというだけで派遣神父には変わりありません。」

ラザロ神父「神父の仕事はやっていると思うけど」

アルカルド神父「ここは教会でありレストランでもあるのですから」

ラザロ神父「・・・聞いてなかった」








さて、この塔の意味するものは何か?!
〜 to be continued 〜