2015/05/20
アルカルド神父の独り言




アルカルド神父「髪を切りました。心機一転のために。
教会復活と共に戻ってきた私のコレクションを紹介しましょう。」




アルカルド神父「特に大切にしているのは、これ、大天使ミカエルの像です。
ミカエルはガブリエル、ラファエルと並ぶ三大天使の1人です。」




アルカルド神父「聖書以前・以後を問わずミカエルは天使たちのトップに君臨しています。
ミカエルの役割は、終末まで神の代行者としてサタンと戦い罰すること、です。」



アルカルド神父「神の使いとして、天と地を往復する機会が多い天使なので
ミカエルに捧げられた聖堂の多くは山の頂にあります。私の教会も然り。」



アルカルド神父「かつて、神にもっとも近い大天使がいました。
大天使長ルシフェルです。
しかし黙示録にあるように、ルシフェルはこともあろうに神に反旗を翻し
その為ミカエルは空席になった大天使長の座に就くことになりました。
ミカエルとルシフェルは双子だったとも言われています。」




アルカルド神父「ルシフェルは反乱天使軍を、ミカエルは天使の軍勢を率いて、
天界大戦争となりますが、ミカエルの軍はルシフェルの軍を退け、
ルシフェルは地に落とされ地獄の住人サタンとなりました。
踏みつけられているのはサタン・・・ルシファーです。
神を意味する”エル”は、すでにその名から剥奪されています。」




アルカルド神父「愛くるしい幼子の姿で表現されることの多い天使ですが、
神のためなら、軍を率いて仲間と戦い、兄を討ち、
容赦なく踏みつけることさえあるのです。」




アルカルド神父「よく左手に魂の公正を量る秤を持つ姿のものもありますが
このミカエルはルシファーの首に鎖をまきつけて握りしめています。
兄の魂の公正を量っているのでしょうか。」


アルカルド神父「死者の魂を天秤にかけて天国行き、または地獄行きかの
判決を下すのもミカエルの仕事。死神や悪魔の仕事ではないのですよ。
あの城に棲むある種の存在(死神や悪魔)はそれを代行しているようですが」




アルカルド神父「ミカエルの役割が神の命によりサタンを罰することであるならば
神の代弁者である私はその代行者でもある。」




アルカルド神父「???そんな私が、なぜに逆十字など身に着けているか?
面白いことを疑問に思われるのですね・・・」



アルカルド神父「逆十字は”聖ペテロ十字”と言われます。
ペテロはイエスの十二使徒の1人のことです。
ペテロはもともと魚をとる漁師でしたが、”魚ではなく人を獲る漁師になるのだ”
と諭されイエスの弟子になりました。
その後パウロと並んで首座使徒の一人と捉えられています。」




アルカルド神父「殉教の際にイエスと同じ磔けではなくもっと苦しみを、
ということで自ら望んで逆さに磔けられたといいます。そのことから
聖ペテロ十字は”謙虚”や”イエスと比較して無価値”の象徴となりました。」




アルカルド神父「しかし聖なるシンボルの十字架を天地逆にしたことから
アンチクライストの象徴とされる誤った解釈が現れました。
この聖なる十字を悪魔崇拝と関連付けた、あるイギリスのオカルティストの所為です。」



アルカルド神父「迷信が蔓延ると悪魔が現れる・・・その象徴のようだ。
聖なるシンボルさえも迷信により悪魔のものとなる。
恐ろしいことです。」




アルカルド神父「まぁ、あえて誤解を招くようなことはしませんよ。
だけど本質を覆すことはできない。見極めるのは常に自分自身ですよ。」





アルカルド神父「あの城にはペテロの愛称ケファを含む複数の名を持った者も
潜んでいるはず。名を変え姿を変えているだろうけれども
聖ペテロ十字をつけているから見つけるのは容易だろうが・・・」




アルカルド神父「今はまず私の教会を機能させることが先決。
サタンの下僕を罰するのは、ゆっくり時間をかけて。
ああ、そうだ、*教会の物販で”聖ペテロの魚”<イクトゥス>の
アクセサリーも販売しますよ。」




アルカルド神父「え??何故、城の内部のことを新参の私がよく知っているかって?」



アルカルド神父「蝙蝠が教えてくれた、とでも言えば満足ですか?」










*教会物販* ◆月の宵宮◆WEB SHOPの<アルカルド神父の店>をご覧ください*