2015/05/05
鯉のぼり




リッカルド「城の中で小さい男の子を見つけたので仲良しになりました。」
ジュール「一緒に”鯉のぼり”を作ることにしました。」




ジュール「あといくついるの?」
リッカルド「えっと・・・真鯉と、緋鯉と・・・これだけでもいいか」




龍王「あなた方は魚が好きですか?」

ジュール「わっ!!オジサンだれ?」

龍王「龍王と書いてルノーと読みます。龍宮城の主です。]

リッカルド「龍宮城の主???一番偉い人?」

龍王「ええ・・まぁそういう感じで・・・誠にもって傲慢でお恥ずかしい・・・」




龍王「手に持っているのは?」

ジュール「こいのぼりの鯉です。」

リッカルド「折り紙教えてあげてたの。」




龍王「鯉のぼり・・・って何か知ってますか?」

リッカルド「端午の節句に男の子のいる家に掲げる大きな魚のモチーフ・・・かな」

龍王「昔は菖蒲やヨモギを家の前に吊るしたんだそうですね。
魚を掲げるようになったのは・・・・・・お話してもいいですか?」

ジュール「うん、聞きたい!」




龍王「『登竜門』って言葉があるでしょう」

リッカルド「成功への関門・・・ですね。」

龍王「そう、別名『鯉の滝登り』とも言うんです。
古い言い伝えで龍門という急な滝を上り切った鯉は龍になれる
・・・というところからそう言われるのだそうで」

ジュ−ル「龍・・・ドラゴン?・・・鯉が?」

龍王「そう。沢山の魚たちが挑戦したけど果たせなくて
徳の高い鯉だけが登り切ったんだそうです。
そして龍になった・・・。」




龍王「私も昔は・・・」




龍王「・・・いえ、何でもありません。

”登り”と”幟り(のぼり旗のこと)”をかけて
”鯉登り”が”鯉幟”・・・になって、
現在の”鯉のぼり”の風習となっているんですよ。
・・・あああ・・・知ったかぶりで全くもってお恥ずかしい限りで。」



龍王「だから、あなた方の持っている鯉はとても縁起がいい。
棒につけて掲げなさい。きっと2人とも良い子になりますよ。
ではまたいつか、お逢いしましょう。」

リッカルド&ジュール(ぽかーん・・・)




リッカルド「・・・・あのオジサン、龍宮城の主ってことは龍神様かな。」

ジュール「・・・ってことは昔は鯉だったの?」