2015/04/11
天使の化石



アベル「天使の化石を見つけました。」

トリスタン「何故に天使の翼と思ったのかというと」

アベル「白いからです。」

トリスタン「ベリアールの翼みたい。」





アベル「宵宮城のベリアールは上級悪魔だけど」

トリスタン「ベリアールが”悪魔ベリアル”じゃなくて”天使ベリアル”の生まれ変わりだとしたら?」

アベル「あり得ないこともないか・・・魔界出身者で唯一白い翼だしね」

トリスタン「”ベリアル”って悪魔の名前として定着してるけど
”死海文書”にははっきり”
神が創った敵意の天使”って書かれてるし」

アベル「天使?」






アベル「新約ではサタンとベリアルはイコール視されてるけど*
サタンを悪魔と解釈してベリアルを天使と解釈するなら
悪魔=天使ってことになるよねー」

トリスタン「バルトロマイの福音書では、ベリアルは
”サタナエル”(神の使者)と呼ばれていたけど
”神の似像”を拒否して
”サタナス”(地獄を管理する天使)になったって書いてあった。」

アベル「サタナエルは天国の者でサタナスは地獄の者か〜
頑なで偏屈なあたり、天使ベリアルは宵宮城のベリアールに良く似てる。」

トリスタン「サタナエルもサタナスも”天使”なんだよね。」




*「キリストとベリアルの間に何の調和があるのだろうか」というベリアル=サタンを仄めかす一節がある*




アベル「でもいろんなグリモアール(魔術書)にも登場する悪魔ベリアルは悪魔として超有名だよねー。
ゴエティア(グリモアールの一つ)には
”ルシフェルに次いで創られた天使”って紹介されてる。
あれ?魔術書でもやっぱり
天使ってなってるよ?!どうなってるの??
”美しい天使の姿で現れる
悪魔”とも書いてある・・・。ベリアルって天使なの?悪魔なの?」





トリスタン「どっちも、じゃない?悪魔の殆どは堕天使だっていうし」

アベル「そっか〜最初は天使でルシフェルみたいに堕天したってこと?」

トリスタン「ミルトンの”Paradice Lost”(悪魔の視点で見た聖書物語みたいなもの)では
”天から失われた者で、彼以上に端麗な
天使はいなかった。生まれつき威厳に満ち、高邁”
って悪魔ベリアルは紹介されてる。なんだか宵宮ベリアールの性格に似てるよね。」


アベル「堕天しても地獄で天使の姿をしている悪魔・・・・・・ベリアルって変わり者だよね!!」

トリスタン「でもプライドが高くて綺麗なんだよね〜悪魔にしては異端かも」





ノワール社長「こらこら、子天使たち、そこは11th Anniversary企画の撮影場所で
それは”教会レストラン”の備品にするためにオーダーした天使の翼だ。返しなさい。」

アベル「ベリアルの化石ではありませんでした。」

トリスタン「な〜んだ!!」




ノワール社長「ベリアルがどうしたって?」

トリスタン「社長は天使と悪魔について・・・どう思いますか?」

ノワール社長「俺は目に見えるものしか信じないが。」

アベル「アシュトレト公爵は見えてるよ。」

ノワール「ああ、あれは悪魔だったな。実在しとるのは認めざるを得ない。」





アベル「ベリアルの事、社長は何か知ってる?」

ノワール社長「古代イスラエル王国のソロモン王が使役した72支柱の悪魔の1人だろうが。」

アベル「ソロモン王は本当に悪魔を使役したと思う?」

ノワール社長「さてな。」

アベル「グリモワール”レメゲトン”の”ゴエティア”にはそう書いてあるけど」

ノワール社長「”悪魔”の概念はキリスト教圏から見た悪魔というだけで、
それ以外の地方では神だった、というものもあるから実際、悪魔だったかどうだか判らんな。
もしかしたら、神も天使も悪魔も解釈次第では同一じゃないのか?人間も、だ。」

トリスタン「極論だよね・・・。」






トリスタン「ソロモンについてはどう思う?」

ノワール社長「あまりにも賢く仕事が速く優れた王だったゆえに、
悪魔を使役していたのではないかという噂が伝説になったのだろうな。
ソロモンが出来すぎた所為で次世代の王国の衰退が早まった気がしてならないが。」

トリスタン「ふーん。出来すぎた社長がいると会社が滅亡するとゆ〜感じ?」

ノワール社長「そんなところだな。」





トリスタン「・・・で、ベリアルの話の続きなんだけど
有名な『地獄の辞典』やユーゴーの文学作品の中でも悪魔ベリアルは”トルコ大使”ってなってる。」

アベル「宵宮城にナザルボンジュー(トルコのお守りでメドゥーサの目玉と呼ばれるアレ)が
いっぱいあるのもベリアールと何か関係あるのかな?」

ノワール社長「・・・・少なくとも俺には何も関係ないが?」











ベリアール「・・・全く噂好きな天使たちですねぇ。他人の事は放っておいて欲しいものです。」