2014/12/23
クロウとホロウ


クロウ「カイン様が無事に昇級しました。
従者の僕はカイン様の心の内を知っているので手放しでは喜べませんが
・・・きっと喜ぶべきことなのだと思います。
ただ気がかりは、その後カイン様が又魔界に戻ったらしい・・・ということです。」



ホロウ「カイン様、必死だったけど大丈夫?」
クロウ「うん、幸い必死だったのは一日だけだったけど、
皆に騙されたって怒ってたけどね。」
ホロウ「いまどうしてらっしゃる?」
クロウ「魔界にいってるみたい。殆ど失踪状態だけど。」



クロウ「でも”魔界返し”についてはまだ未解決なんだよね。」
ホロウ「そんなに罪なのかなぁ?闇の者が光を見たいと思うことって。」
クロウ「うん・・・。でも理解者はいるはずだから。」



ホロウ「アシュトレト公爵とか?」
クロウ「うん。カイン様が魔界に送られたとして召喚できる力のある人って限られるでしょ。」
ホロウ「ふたりの公爵様か、ベリアール様、ファウスト様ぐらいか・・・。」
クロウ「うん。魔王様はちょっと畏れ多いよね。」←そんなことありません(笑)



ホロウ「アシュトレト公爵は本気で裏切るよ。影公爵様も同じ。」



クロウ「・・・だよね。ベリアール様もカイン様には極端に冷たいから・・・
特にカイン様が昇級して面白くないかもしれないし・・・
ファウスト様は面倒なことには手を出さないよね。特に魔界関連では。」



クロウ「・・・となるとカイン様は厳しい立場、かな。」
ホロウ「そうだよね。そんなにしてまで教会に一体何があるの?」
クロウ「自分の在り方に疑問を感じてるのは確か。『悪魔』だってことに。
(それだけじゃないけど)」
ホロウ「教会と悪魔って、物語や映画の中でいつもワンセットだよね。
案外、相性がいいのかもしれないよ。」
クロウ「だったらいいけどね・・・。」



クロウ「ホロウちゃんは”死神”になってしばらく経つけど、どう?」」
ホロウ「キツイね。まだ生きたかった魂を狩るのが。寿命だから仕方がないんだけど。」
クロウ「だよね・・・君は長い事、精霊として生きてきたんだものね。」



ホロウ「でも僕を使い魔にしてくれた公爵様のおかげでヒトの形を持って、君と友達になって・・・
なのに、公爵様を裏切るようなことをしたんだもの。
これから永遠に死神職に従事するのは、僕にとっては辛いけど、
多分、軽い罰だと思う。
主が変わったのが一番悲しかったけど。」

クロウ「アシュトレト公爵から離れて、影公爵様の従者になったんだよね。」
ホロウ「うん。それが僕にとって一番の罰。」


このあたりのお話についての詳細はこちらもどうぞ
ノワール社長がうっかり人間界で魔王様になっていた時のお話です。
(タイトルよりお入りください。別窓で開きます。)



死の舞踏(1)2007.12.05 

死の舞踏(2)2007.12.23

死の舞踏(3)2007.12.24

(古いページの復刻版です。お見苦しい点はご容赦下さい。)






クロウ「でも二人は同一人物でしょ。」
ホロウ「うん。でも似て非なる、というか・・・やはり別人だよ。
アシュトレト公爵のほうが何倍も非情なんだもの。」



クロウ(それでもアシュトレト公爵のほうが主としては良かったってことかな?)
ホロウ「ね、クロウちゃん、クリスマスにデートに誘いたい人いるの?」
クロウ「え???うん。」




クロウ「ホロウちゃんは?」
ホロウ「いるんだけど・・・・・・・・・。」



クロウ「ホロウちゃん???」
ホロウ「言わない。」
クロウ「どうして???」



ホロウ「言ったら君、びっくりするから。」



クロウ「ホロウちゃんが言いたくないんだったら聞かないよ。」
ホロウ「うん。言えない。」
クロウ「でも気になるよ。誰にもナイショにしておくから。親友でしょ?」
ホロウ「だから言えない。」



ホロウ「じゃぁね。」
クロウ「えと・・・・・。あっ!!」
ホロウ「カイン様からの言霊じゃないの?最優先で見なきゃ。」



クロウ(聞くタイミングを失っちゃったよ。)



クロウ「僕たちは言霊を翼の羽根に乗せて届けるんだよ。
カイン様や悪魔の皆さんは気の置けない相手には直接に言葉を届けることもできるみたいだけど
基本は羽根に乗せて風の精霊に届けてもらうんです。」



クロウ「あれ?影公爵からのメッセージでした。
ホロウちゃんを戻せということでした。もう戻ったからいいか。」



クロウ「ホロウちゃんの好きな人って誰なんだろう?
まさか公爵様じゃないよね。」←ない