2014/10/27 
魔界返しの刑


ジャーク(ベリアールの従者)
「・・・・・・心配なんだよね。」



アーク(アシュトレト公爵の従者)
「・・・・・大丈夫と思ってたけど、今回ばかりは。」



ホロウ(元精霊で現在アシュトレト公爵IIの従者)
「カイン様が魔界送りって・・・本当なの?」



ジャーク「仕方がないかもね。」
ホロウ「何か罪を犯したの?」
アーク「仕事をサボってるってきいたよ。
どうなの、クロウ。」



クロウ(カインの従者)
「僕が知る限りでは、そんなことはないよ。
ただ、ここんとこ、見逃す魂が増えてたことは事実。」



ジャーク「我々は死神だよ。ご主人様は悪魔でしょ。
魂を狩るのが仕事。」
クロウ「そうだよね・・・。」
アーク「それは十分、執務怠慢だよ。」



ジャーク「ほかにも教会に関わってるって風の精霊に聞いたけど。
クロウ「その件に関しては僕が話せることは何もないよ。
でも信頼を得たい人がいるのは事実かな。」



アーク「悪魔として狩るべき魂を陥れることもやめて、
我々が忌むべき教会に通じているとは。」
ジャーク「『魔界返しの刑』は免れないか・・・。」



ホロウ「そうなるとクロウちゃんも一緒だよね。」
クロウ「うん。・・・恐らく。」
ホロウ「帰ってくるまで最低でも100年かかるってきいたけど。」
クロウ「うん。・・・仕方ないよ。」



アーク「・・・・いや、そうかな?
カイン様の悪魔レベルは今、低級でしょ。
上級レベルの試験に合格したら・・・」
ジャーク「そうだ、あちらとこちら自由に行き来できるはずだよ。
クロウも一緒に。」
アーク「ただ誰かに呼び戻しの儀式をやってもらう必要があるけど。
そういった力のある人はそういないよね。」



クロウ「カイン様はもう何百年もレベルアップの試験を受けることを
拒んでこられたから・・・どうだろう。」
ホロウ「どうして試験うけないの?」


ジャーク「ベリアール様の手前・・・じゃないかな。」
ホロウ「ベリアール様の?」
ジャーク「うん。ベリアール様とカイン様の間には僕らが想像しているよりも
ずっと深い確執があるんだ。」



クロウ「そうなんだ。ベリアール様の前を歩けないほどに。」
アーク「確かに・・・カイン様とベリアール様って
兄弟なのにまるで主従関係みたいだもの。」
ホロウ「なぜそうなっちゃったの??」


ジャーク「ベリアール様はひとり魔界で白い翼で生まれてきたんだ。
双影でありながら皆と同じ黒だったカイン様は、
他から孤立して上に登ることを急いだベリアール様と
並ぶわけにはいかないんだろう。兄への気配りというか。」
クロウ「うん・・・・。」



クロウ「その優しさがかえって二人の関係を悪くして・・・
仇になってるってことなんだよね。」