2013/05/25
魔王様の忘れ物

David
「またまた、ローリー&ジェリーと一緒に
宵宮城に来ています。

宵宮庭園の薔薇園の裏側には、
ハーブガーデンがあるのですね。

この季節は、ラヴェンダーが綺麗に咲いています。」
サハル
「これは、お客様。でび様ではありませんか。
このような魔物の城に如何用でしょうか?」
David
「恒例のお泊りですよ。毎年来ています。」

サハル
「それはそれは。
ご一緒してもよろしいでしょうか?」

David
「どうぞ。」
サハル
「このラヴェンダー園で、
ラヴェンダー色の衣装を纏ったでび様を
お見かけした時は、一瞬妖精かと思いました。」

David
「貴方もラヴェンダーカラーの宝石を
つけてらっしゃいますね。
まるでコーディネートされたかのような
ツーショットになりましたね。」
サハル
「庭園散策はお好きですか?」

David
「ええ。でも薔薇園の方しか知らなかったので
ハーブ園は初めてです。」

サハル
「私は薔薇園は苦手でして・・・。」
でび様 from Serious Moonlight
David
「僕の友人が世話をしているみたいですが。」

サハル
「ああ、それは失礼。
薔薇園に出没する者が私を敵対視しているようでして。
同じ職場の者なのですが。」
David
「同じ職場?」

サハル
「ええ・・・。」

David
「貴方は魔物の方だとお見受けしますが、
普段はお仕事をなさっているのですか?」

サハル
「ええ、成行きで・・・。ヘラクレスカンパニーで
お世話になっています。」
David
「そのお姿で??」

サハル
「いえ、普段は指定された衣装で働いています。」

David
(ということは、敵対視している相手・・・ってルミエール様?!
ありえないけどノワール社長・・・・??)

ぴろりろり〜〜ん!!

David
「?????」

サハル
「おっと・・・・・失礼!!」
サハル
「マナーモードにしていなかったもので。」
David
「魔物の方もモバイルをお持ちになる時代が
やってきたのですね。」

サハル
「ええ・・・・特殊な例かもしれませんが、
ご主人様・・・いえ、社長の命令ですから。」

David
(ということは、やはり苦手なのはルミエール様?!
それも、ありえないような・・・・。)

サハル
「会社から貸与されているものなのですが、
とても大切なものなのですよ。
何しろすべてのデータがここに。」

David
「なるほど。」

サハル
「しかし、オンオフ構わず、すぐに呼び出されます。」
サハル
「常に携帯しておくようにと言われているのですが、
我々はテレパスで話ができるのだから、
必要ないと思うのですけどね・・・・。」

David
「でも社長は人間ですから・・・。」

サハル
「ははは。ご主人様、いえ・・・
社長が私を呼んだらすぐに感知できるんですよ、
こんなものがなくてもね。」

David
「便利ですね。」

サハル
「でも社長からの預かりものなので
とても大切なものなんですよ。」
ぴろりろり〜〜ん!!

サハル
「おっと・・・・・またまた失礼!!」
サハル
「・・・・お話中、申し訳ありませんが
社長に呼び出されてしまいました。」

David
「ああ、お構いなく。
社長の声はテレパスで感知できるのでは?」

サハル
「話に夢中になっていて届きませんでした。
やはりコレは便利です。」

David
「なるほど・・・。」

サハル
「短い時間でしたが、お話できてよかったです。」

David
「ええ、僕もです。」

サハル
「それから私に敵意を抱いている相手は
ルミエールさんではなくてアシュトレト公爵ですよ。」

David
(読心されていたのか・・・・。)
「公爵・・・・も会社に?」

サハル
「ええ、成行きで・・・。」

サハル
「・・・・それではまた。」

David
「社長によろしくお伝えください。」

David
「魔物の人もいろいろ大変なんだな・・・。」
David
「はっ・・・・・・!!」
David
「これは・・・・・・サハル様の大切なもの!」
David
「サハル様ーーーー!!
・・・・・・いや、もう影すら見えない。

神出鬼没な魔物の方を見つけるのは
この広い宵宮城では難しい・・・。
せめて部屋を聞いておくんだった・・・。」
David
「社長に届けたらいいのだろうけど、
そんなことしたら、サハル様が
怒られてしまうよね。

とりあえず預かっておこう。」