2013/05/25
永遠とヴァンパイア

ローマン
「あれからマーロンは特になにも言わない・・・。
以前と全く変わらない毎日だけど・・・。」
ローマン
「『永遠』か・・・・・。」
ローマン
「何百年も何千年も・・・毎日同じ朝を迎えて
毎日同じ日々を送るってことだよね。
時間がありすぎるってどんな感じなんだろう?」
ローマン
「マーロンは『永遠』の中に生きている。
僕にはわからない時間の流れの中で・・・。

僕が年老いてこの世からいなくなってしまったら
マーロン寂しいだろうな・・・。」

ローマン
「図書室から借りた本を大急ぎで読んで返さなくても、
寝る時間を割いて読書したりしなくても・・・・いいってことかな。

いや、規則は守らなきゃいけないから同じか・・・・。

でも、読む本の数も膨大になるだろうし、
人の一生分よりも見聞を広めることができる・・・・。

いや、そういう問題じゃなくて。(自己ツッコミ)」
ローマン
「前世もそのまた前世も・・・
そうやってマーロンは僕と出会って
僕と別れて、いつも孤独になってたんだよね・・・。」
ローマン
「今回、同じ年齢の僕と出逢えたのは、
もしかして、とても奇遇なことだったのかな。

時間がたてば、僕はどんどんと歳を重ねてしまう。
そしてそのうち、今生を全うする時きがきたら
また、マーロンは独りぼっちだ。

どうしたらいいかなぁ・・・・。」
ルシファー
「夕暮れ時に庭園になどいると魔物に襲われるぞ。」

ローマン
「わっ!!ルシファー!!」
ローマン
「今日中に返さなきゃいけない写真集を見直して
いたんだ。」

ルシファー
「この城は、魔物だらけだから。」

ローマン
「わかっています。貴方がヴァンパイアだってことも。
でも、怖くないですから。」

ルシファー
「ふん。空腹だったら判らんぞ。」
ローマン
「あの・・・ルシファー・・・
メフィストを仲間にしたのはどうして?
人間だったんだよね?」

ルシファー
「ああ??何を今頃??
もう忘れたな。」

ルシファー
「アレがずっと永遠を望んでいたのだ。
こちらが罪悪感を抱いたところで、
アレは後悔どころか大喜びしてるぞ。
(迷惑なほどに。)」

ローマン
「(永遠を・・・というよりルシファーを、でしょ。)
貴方は?後悔してる?」

ルシファー
「なぜ?」
ローマン
「やっぱり大事な友人を闇の者にしてしまって
罪悪感とかある?」
ローマン
「好きでしょ?メフィストのこと。」

ルシファー
「はい?」

ローマン
「相当好きじゃなきゃ永遠にいっしょにいようなんて
思わないよね、ふつう。」

ルシファー
「別に思ってないが?」

ローマン
「大好きな人を闇の者にするって・・・
本当は心の底からハッピーって思えないよね。
ずっとずっと後悔し続けるんだよね。
それに貴方はこれから先もずっと耐えられる?」

ルシファー
「?????」
ルシファー
(マーロンめ、まだ手をつけていないのか・・・・。
人間の時間などあっという間なのに・・・。)
ルシファー
「ひょっとして君も永遠を望んでいるのかな?」

ローマン
「いえ、僕はただ・・・・。」

ルシファー
「人間が一生かけて勉強するよりも永遠の者は
知識豊かだぞ。本も限りなく読めるしな。

しかし、時間がありすぎるとかえって怠惰にもなる。

少ない時間をきちんと生きるほうがいいか、
永遠をダラダラと過ごすのがいいか、考えてみろ。」
ローマン
「・・・・・・・・・・。」

ルシファー
「それに人間には判らないリスクが常に伴うのだ。
朝陽や、十字架や、聖書や・・・・人間にとっては
何でもないものが恐怖の対象になる。
呪われた血の者であることが知れると
消される運命にもある。まるで害虫扱いだ。」

ローマン
「・・・・・・・・・・。」

ローマン
「・・・・・・でも好きだよね、メフィストのこと。
だから一緒に害虫になることを選んだんだよね。」

ルシファー
「・・・・・・・・・。(失敬なやつだな)」

ローマン
「マーロンは『今』の僕のこと好きかなぁ。」

ルシファー
「・・・・・・・・そ、そんなこと、今更じゃないのか?!
こ、この天然め!!」

ローマン
「????

ずっと昔、生まれ変わるもっと前に
僕らは出逢っていたんだ。何度も出逢っていたんだ。
その時はコイビトだったらしいよ。覚えてないけど・・・。

マーロン、何年生きているのかな・・・・?」

ルシファー
「そんなことも知らんのか?」

ローマン
「うん・・・・・・・・・・。
実はマーロンのこと何も知らない。」

ルシファー
「あのな・・・・・・
ちょっと、マジメに話し合ってみたらどうだ?
私が言うのもアレだが心配になってきたぞ。」

ローマン
「話し合うって・・・・・何を?」

ルシファー
「〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
ルシファー
「マーロンは・・・・」

マーロン
「二人で、なぁ〜に話してるの???」
ルシファー
「あ・・・・・え・・・・と。」

ローマン
「マーロン、おはよう。・・・ってことはもう夜だよね。
写真集、返しそびれちゃった。」

マーロン
「ルシファー?」
ローマン
「あ・・・・消えた。」

マーロン
「・・・・・・・・・・・。」
マーロン
「何、話してたの??」

ローマン
「『永遠』について。それから、君が僕のこと好きかなぁ?って。
もしも永遠になったら僕は君の何だろう?」

マーロン
「前世もその前もずっと前もコイビトだったよ。」

ローマン
「・・・・・・だよね。」

マーロン
「でも、僕がこんなだから、成就し得ない恋だったんだけど。」

ローマン
「そっかー。」
Jelly
「何やら意味深な話してっから、出そびれたよ。」

Rolly
「みんな自分のことだけ見えてないというか・・・。」

Jelly
「流れに任せるのがいいよね。」

Rolly
「うん。そう思う。」
ご来訪中:ジェリー様&ローリー様 from Serious Moonlight