2012/10/13
ついに龍宮城へ

龍王
「・・・・・・・そう言われても・・・・・あの・・・・
どうしても気に入ってしまったのです。」

diarydiary 2012/10/01 『ディーノは魚になるのか?』の続きです

サハル
「ディーノさんをですか?」

龍王
「あ・・・・えと・・・・はいっ!!」
龍王
「あのっ・・・あのっ・・・
お恥ずかしいハナシですが、
滅多に気に入る人間は現れないもので・・・・。」

アルフレディーノ
(・・・・・・・これが龍神?
なんだかイメージと違うが・・・・・)
龍王
「もしも、この者が宮に入り、
我々と共に暮らすならば、永遠の幸福を
約束します・・・・・・。」
龍王
「・・・・・・・あっ!!
でも、無理に・・・じゃなくて・・・・。」

サハル&ディーノ
(どう考えても無理やりでしょ・・・)
サハル
「・・・・・・・って龍神様は仰ってますが?」

アルフレディーノ
「私に訊かないでくださいよー!!!!」
アルフレディーノ
「最初から言ってるでしょう?
私は魚になどなりたくもないし、
龍宮城の住人になりたいとも思わない。
思ったことなど1度もないのだ!!
魔王殿、『ご主人様の命令』はどうした???」
サハル
「・・・・・・・ご主人様の命令は・・・・
『何とかできんのか?』でした。
私はディーノさんをお救いすることなのだと
解釈いたしましたが・・・・。」

アルフレディーノ
「そう!そう!そのとおりだ!!」

サハル
「それが正しい解釈だったとして・・・・・・・
人間界の貴方は悪人で貧乏人。常に生活苦。
こちら(龍宮城)での暮らしのほうが幸福だとしたら
どうでしょう?」

アルフレディーノ
「どうでしょう・・・・って?!」

サハル
「結果的には貴方をお救いすることになるのでは
ないかと思うのです。」
アルフレディーノ
「だから!私は魚になりたいなどと思っていないと
言っているのだ!!」

龍王
「私は魚になって欲しいと・・・・あの・・・・
思っているんです・・・・。」

龍王
「・・・・・・・・・だめでしょうか?
どうしても・・・・・・・・????」


アルフレディーノ
「・・・・・・・そんな風に尋ねられると
どう答えていいか判らなくなるじゃありませんか
・・・・・。」
(ダメに決まってるけど、この人本当に龍神?)
アルフレディーノ
「・・・・・・・しかしながら私は人間。
悪人であっても、貧乏であっても、
社長に毎日怒鳴られようと・・・・・
人間の世界で暮らしたいと思っているのです。」
龍王
「そうだ、貴方も、いい年なのだから・・・・。
残りの半生をこの龍宮で暮らしたらよいのです。
そして来世には人間界で暮らせばよいのです。」

アルフレディーノ
「そんな先のこと判りませんよ!!
今、この姿をなんとかしたいわけで・・・・。
それにそんなに歳じゃないぞ!!」

アルフレディーノ
「それに・・・・・人の生死をコントロールするだなんて
神か悪魔の仕事でしょう。」
龍王
「私は龍神で」

サハル
「私は魔王ですが・・・・・。」

アルフレディーノ
「あー!そうだった!!常識の通じる相手では
なかったのだ!!」
アルフレディーノ
「これではちっとも埒が明かないじゃありませんか。
社長の下僕よ!!命令はどうした?!」

サハル
「貴方を『何とかできれば』それで。」

アルフレディーノ
「こ、この状況でなんとかなってると思ってるんですか?」

サハル
「貴方次第ですね。」

龍王
「ああ・・・・・でも、やはり命を奪ってしまうのは惜しいので
この者の時間を我々に戴きましょうか・・・・・。」
アルフレディーノ
「・・・・・玉手箱をあけたら老人に・・・・というアレだな?
(最初から判っていたら、そんな罰ゲームなど
恐くないですよ!絶対にハコを開けないから大丈夫。)
私を人間の姿にもどして、人間界に帰らせてください。」
龍王
「ああ・・・・・でも、やはり・・・・
これ以上お手間をとらせるのも申し訳ないので
今、ここで40年ほど戴いちゃおうかなぁ・・・・・なんて。」

アルフレディーノ
「いやだ!!」
アルフレディーノ
「なんなんだ、この展開は?!
何ともならないじゃないか!!
下僕魔王が来たところで、何もできないじゃないか!」

サハル
「命はとらせません。何とかします。」

龍王
「・・・・・貴方が心優しい青年だからです。」

アルフレディーノ
「だから!私は酷い人間だとあれほど
言ってるのに、まだ判らないのですか!!」

龍王
「清らかなディーノよ、龍宮城へ。」




龍王
「・・・・・・・・・・・・?」

アルフレディーノ
「・・・・・・・・・・・・!!」
「ちょっと待ってください!!」
龍王
「 ・・・・・勿論、永遠の命をさしあげることも
できますが、キリのいいところで、御仕舞いってことも
・・・・・ね、可能なんですよ。うふふ。」

アルフレディーノ
「そ、そんな非現実的なこと、理解できませんよ!!」
龍王
「人間界に戻るというのならば・・・・
ここへ来てしまったのは実に具合がわるい。
最初のお約束どおり命をいただくことに・・・・。」
サハル
「それはいけない!ディーノさん、魚になりましょ!」

アルフレディーノ
「ちょっと、魔王クン!!」
アルフレディーノ
「命をとられるのもイヤだが、年をとるのもイヤだ!!
そもそも一体どうして、『私』なのだ?!
私でなければならないのだ?!」

龍王
「・・・・・それは・・・・。
どうしても気に入ってしまったのです。」

アルフレディーノ
「またこのページの最初に戻るんですか?!
ずっと振り出しのままじゃないですか!」