2012/08/15
盆踊りへ行こう

リッカルド
「おじさん、だれ?」

ゴードン先生
「そんなに、おじさんじゃないよ。」

リッカルド
「僕が見えるってことは
おじさんは善い人なんだね。」

ゴードン先生
「・・・・・・????」

ゴードン先生
「君こそ、独りでどうしたの?
小さい子がこんな夜に独りで危ないよ。」

リッカルド
「金魚すくいしてたら、はぐれちゃったの。
それに僕、貴方よりもずっと年上だよ。」

ゴードン先生
「年上???ははは・・・・
盆踊りに行く途中だったのかな?
じゃきっと境内で逢えると思うから一緒に行こうか。」

リッカルド
「もう来年まで逢えないお友達なの。
精霊馬つくって置いてたら乗ってきてくれたの。」

ゴードン先生
「精霊馬?????」


ゴードン先生
「夜だというのに小さい子が独り。
どうしたんだろう???

ねぇ、君???」
リッカルド
「ナスとかきゅうりに足つけた馬・・・・・。
死者の霊があの世とこの世を行き来するための
乗り物だよ。」

ゴードン先生
「ああ、見たことあるよ。
・・・・・お友達が乗ってきた???」
ゴードン先生
「面白いね。
空想はとてもいいことだと思うよ。」
(冷たい手だな・・・)

リッカルド
「おじさんは?」

ゴードン先生
「僕も盆踊りに行く途中。」

リッカルド
「デート???」

ゴードン先生
「残念ながら踊りの指導の手伝いなんだ。」
ゴードン先生
「お盆にはね、沢山の魂が帰ってくるんだよ。
トンボの背中に乗ってご先祖様が帰ってくるって
云われもあるよね。」

リッカルド
「ちゃんとあっちの世界に行けた魂は帰ってくるけど
・・・・・この世に残った行き場のない魂は、
どうなるの?」

ゴードン先生
「ん〜。僕にはよく判らないけど・・・お盆の終わりには
一緒に連れていってもらえるんじゃないかな??」

リッカルド
「僕も連れて行ってもらえるかな・・・。」

ゴードン先生
「?????」

ゴードン先生
「生きた人間を連れて行くことはしないんじゃないかな。」

リッカルド
「僕、生きてないもん。
座敷童子って知ってる???
僕は家に憑くんじゃなくて、
この城(サイト)に憑いてるんだけど・・・・・。」

ゴードン先生
「ははは、面白いこというね。」
ゴードン先生
「盆踊りでお面をかぶるのは
死者も生きた人に混ざって踊っていることが
あるからなんだよ。
あっちの人もこっちの人も関係なく
心置きなく楽しめるようにってことなんだね。」

リッカルド
「知ってる・・・・。」

ゴードン先生
「おや、めずらしい子供だね、君。」
ゴードン先生
「なかなか境内に到着しないね。」

リッカルド
「だって貴方も、すでにモノノケ道に入ってるよ。」

ゴードン先生
「物の怪???????」

リッカルド
「大丈夫。ちゃんと連れてかえってあげるから。
それに、盆踊りは明日だよ。」

ゴードン先生
「!!!!!」