2012/08/14
お帰りマーロン


ローマン
「あの時はみんながいたから気丈に
振舞っていたけど・・・・・。
やっぱり心配なんだよね。
『仲間』と一緒だから安心はしてるけど
どんな相手なのか知らないし・・・。」

ローマン
「本当に元カレ?なのかな・・・・とか。

・・・・ううん、マーロンは数世紀に渡って
僕の魂だけ見てきたって言ってた
その言葉だけを・・・・・・信じよう。」

ローマン
「でも今世の僕は、全てを知った上で
何も応えてあげられない。
愛想を尽かされるのも時間の問題だったりして。
もう帰ってこないかもしれない・・・・よね。」

ローマン
「そうなると・・・・
来世の僕に期待したらいいのかな。

でも今の僕の記憶は無くなってるだろうから
またマーロンは一からやり直しなんだよね。
来世の僕は今以上に鈍感で何も気づかないまま
一生を終えてしまうかもしれない。

・・・・そんなに待たせちゃ可哀想だとは思うんだよね。

・・・・・思うけど、今の僕は人間だし。
マーロンと違って一生には限りがある・・・・。

そもそも転生しなかったら、もう逢えないんだけど・・・・・。」
マーロン
「ローマン♪
何、ぐるぐるやってるの?」
ローマン
「マーロン!!」

マーロン
「ただいま、ローマン。」

ローマン
「マーロン、心配・・・・・してなかったけど
戻ってきれくれて嬉しい。」

マーロン
「帰ってくるよ?アタリマエでしょ。
ここ、僕んちだから。
本当は心配してたでしょ?」

ローマン
「・・・・うん。もしも、もう帰ってこなかったら
どうしようか、って考えてた。」

ローマン
「あの人は・・・・・?」

マーロン
「気になる??」

ローマン
「気になる!!」

マーロン
「君って素直だねー。」

ローマン
「やっぱり以前つきあっていた人・・・とか?」

マーロン
「まさか!!怒るよ!!」

ローマン
「いいんだよ、マーロン・・・
僕が生まれる前の話なんだから
・・・・・何があったって。」

マーロン
「うそ。絶対、気にするくせに〜〜!!」

ローマン
(そうなんだけど・・・・・。)
マーロン
「あの人ね、僕の父。」

ローマン
「えっ!オジサンだとは思ったけど
そんなに年上には見えなかったよ。」

マーロン
「僕が3歳の時にあの人の時間が止まったんだ。」

ローマン
「・・・・・・・・。」

マーロン
「その時・・・僕は人間だった。18歳になるまでは、ね。
18歳になった僕を吸血鬼の親分に差し出したのは
他でもないあの人なんだ。」

ローマン
「・・・・・・・。」

マーロン
「僕が3歳の時、25歳だったはずだから・・・・・
結果たった7つ違いの父ってことになるね。
ホントは連れ戻しにきたみたいだけど・・・・
・・・・・・・君がいるから諦めてくれた。」

ローマン
「・・・・・・・・。」

マーロン
「それから・・・・・・何年ぶりかに吸血した。
僕の為にたくさんの血を用意してくれた父に
甘えてしまったの。」

ローマン
「お父さんから吸血したの?」

マーロン
「そう。・・・・だから本能が蘇ったから
今、人間に近づくと僕、キケンだよ。(笑)」

マーロン
「人間界では想像もつかない
有り得ないことが魔の世界には、いっぱいあるんだ。
君には人間の世界で普通に生きていてほしいよ。」

ローマン
「・・・・・そのことだけどね、マーロン・・・。」

マーロン
「何?」

ローマン
「僕、考えたんだけど・・・・・・」

ローマン
「チャンスがあれば、僕を闇の世界の者にしても
いいよ・・・・。 僕は逃げないから。」

マーロン
「!!!!!!!」

ローマン
「君がいないほんのちょっとの間も、
寂しくて耐えられなかった。
君はもっと長い間ず〜っと寂しかったんだよね。」

マーロン
「ローマン・・・・・君・・・・」

ローマン
「本気だよ。」

マーロン
「ローマン・・・・・・僕、びっくりしすぎて
今、何も考えられない・・・・・。」

ローマン
「実は僕も・・・・・・・。」