2012/07/20
新しい先生

ヒルデガルト
「女の子全員揃って庭園でおしゃべりって
この城では珍しいわよねー。」

シュランゲ
「ロゼちゃんは普段は会社にいるものね。」

ロゼ
「今日はお休みなの♪」
ロゼ
「でも、全員・・・って女の子は3人だけ?」

ヒルデガルト
「そうよ。」

シュランゲ
「内、人間はロゼちゃんだけよ。」

ヒルデガルト
「わー貴重!!」
シュランゲ
「ところで、城に新人が来たの知ってる?」

ヒルデガルト
「えっ?そうなの??」
ロゼ
「まさか・・・・又ヘラクレスカンパニーへの
途中入社???しかも人外の・・・。」

シュランゲ
「いいえ。どうやら「先生」らしいの。」

ヒルデガルト
「え?先生ってダンディ先生じゃなくて?」

シュランゲ
「もうちょっと若い先生みたいよ。」
ロゼ
「ルネ先生の病院の先生だったりして?」

シュランゲ
「さぁ、何の先生かしらね?」

ヒルデガルト
「魔女学校(出身校)の先生だったらどうしよう〜。」
「あのー・・・・」

ロゼ
「あら、お見かけしない方ね。」

ヒルデガルト
「まぁ、オトコマエ!!」

ロゼ
「ヒルダちゃんったら!!」

「あのー・・・お話中すみません。」

「先日から此方に通うことになった者ですが。
城内が広すぎて迷ってしまって・・・・
前回も実は迷ったんですけど覚えられなくて。

・・・・ダンディ先生の教室はどちらでしょうか?」


ロゼ
「あの・・・新しく来られた『先生』ですね。」

「あっ、そうです!!」

ロゼ
「お時間大丈夫なら、少しだけご一緒しません?」

ヒルデガルト
「迷う時間があるってことは、大丈夫よね。
ささ、どうぞ!!」


「え、ああ、じゃ、ちょっとだけ。」

シュランゲ
「ご慮なさらず、どうぞ。」
シュランゲ
「あら、ヒゲだわ!珍しいわねー。」

ヒルデガルト
「いや−ん!ヒゲ?!」

ロゼ
「男らしくてステキだわ。」

「え!ああ、どうも・・・・!!」

シュランゲ
「でもヒゲにフリブラは違和感が・・・・。」

「あー、これ、こちらに初めて来たときに
ティモシーさんに勧められて・・・。」

ヒルデガルト
「ティモシーと逢ったのね?」
シュランゲ
「この城に出入りするなら、まずティモシーに
挨拶しなきゃね。」

「代表者さんなのですね。」

シュランゲ
「でも気をつけてね。
彼、とても紳士だけど、ヴァンパイアだから。
くすっ。」

「ヴァンパイア???・・・・って実在するのですか?」

シュランゲ
「あら、信じてないわね。」

ロゼ
「この城には魔物がいっぱいいるのよ。
私の会社には、魔王がいるわ。」

「魔物・・・・・・?・・・・・・魔王???」
ヒルデガルト
「本当に何も知らずにこの城にやってきたのね。
私たちも魔女なのよ。」

「・・・・魔女・・・???」

ロゼ
「天使も悪魔もこの城には住んでいるわよ。」

「天使・・・・悪魔・・・・?」
「悪魔も天使も想像の産物だと
思っているのだけど。
ヴァンパイアもフィクションだと。」

ロゼ
「いいえ、実在するのよ。」

「・・・・・いや、全部ジョークですよね。
面白いこと言う人たちだなー、君たちって。」

シュランゲ
「あら?信じてないわね。」
ヒルデガルト
「じゃ、証拠見せたげる。魔法かけちゃお!
くりくりになぁれ!えい!!」

「????」

ヒルデガルト
「新しいヘアスタイルステキよ!!」
ぱっ!!
ロゼ
「・・・・・・・ぷっ・・・。」

「え??何??」

シュランゲ
「じゃ、もっと判りやすいのにしましょうか?」
シュランゲ
「ながぁくなぁれ!!えい!!」

ヒルデガルト
「きゃは!」

「????」
ぱっ!!
「うわーーー!!なんだこれは!!」

ロゼ
「魔法よ。」

「〜〜〜〜〜〜〜。」
「何の手品なんですか?」

ヒルデガルト
「だから魔法なのよ。」

「本当に魔法使いなのか?」

ロゼ
「フシギな事も信じて受け入れたら
そのうち平気になるわよ。」
「貴女も魔女なんですか?」

ロゼ
「いいえ、普通の人間で
ここに通う会社員よ。」


ダンディ先生
「ゴードン先生〜〜〜〜!!」

ヒルデガルト
「あ、ダンディ先生の声だわ。」
「あの・・・僕、行かなければ。
・・・・またあとで。」

ロゼ
「はい???」
ヒルデガルト
「明らかにロゼちゃんに好意持ってたわよね。」

シュランゲ
「いい人じゃない?」

ロゼ
「そうね、お友達になりたいわ。」

ヒルデガルト
「ゴードン先生っていうのね。」
ダンディ先生
「ゴードン先生。
まだ教壇に立っていないとはいえ、
その格好は感心しないよ。」

ゴードン先生
「・・・これには訳があって・・・・。
次までにはちゃんとしておきます!!
(魔法だなんてとてもいえない)」
シュランゲ
「あ、大変、魔法解くの忘れてたわ!!
元にも〜どれ!!」

ダンディ先生
「ところで、ゴードン先生、
初回の教室は・・・・」
ダンディ先生
「うわっ!!何なんだ君は?!」

ゴードン先生
「え!!」
ゴードン先生
「あれ?元に戻った???」
ダンディ先生
「まさか君も『実は魔物』だなんて
言わないだろうね?」

ゴードン先生
「先生まで何を仰るんですか〜!!」
ダンディ先生
「この城にはね、不可解なことが多いのだよ。
直面しても気づかないふりをして
やり過ごせば大丈夫だから。」

ゴードン先生
「はい。(すでに直面した気がする・・・・。)」