2012/02/03
帰ってきたアシュトレト公爵

ロゼ
「あら・・・・・・・・?
会社の花壇に水やりしてるのは、
3日で会社を辞めた
アシュトレトさんじゃないかしら?」
ルミエール
「どうしたんですか?」

アシュトレト公爵
「ああ、ルミエール。
やはり此処で働くべきだと思ってね。」

ルミエール
「もう営業は懲り懲りだって言って辞めたのに。」

アシュトレト公爵
「気が変わったのだよ。」
ルミエール
「でも、僕、嬉しいですよ。
また一緒に得意先回れるかと思うと
楽しみです。」

アシュトレト公爵
「・・・・・・・・此方こそ。」
ノワール社長
「・・・・・・・・・。」

アシュトレト公爵
「・・・・・・・・・。」


ロゼ
「あ、社長、おはようございます!!」

ルミエール
「おはようございます。
サハル君も、おはよう!!」


ノワール社長
「おはよう。」

サハル
「おはようございます。」


ロゼ
「・・・・・なんだか一気に職場が
賑やかになったわね。」

ルミエール
「うん。サハル君が来てから
社長は朝から出社する事が多くなったしね。
そして午後には外出しちゃうんだけどねー。」



ルミエール
「社長には・・・・・・???」

アシュトレト公爵
「昨夜、面談したよ。
準備不足だとか能力不足だとか
忍耐不足だとか言われたけど
すんなりOKしてくれたよ。

やはり私のような人材が必要なのだね。」

ルミエール
「・・・・・・そう・・・ですね。」

アシュトレト公爵
「・・・・・・・サハル?・・・だったっけ?
君が社長を忙しくさせているのではないかな?」


サハル
「貴方は以前此処で働いていたので
新人とは言っても、後輩ではなく先輩ですね。
いろいろ教えて下さい。
(それに貴方がいなければ私は召喚されなかった。)


アシュトレト公爵
「・・・・・・・・・全てご存知のようで何より。
(テレパスで話しかけるのやめてくれないか?
疲れるのでね!!)



サハル
(まだ人間界に来て日が浅いので・・・・)


アシュトレト公爵
「・・・・・・・・。」
ノワール社長
「さて、アシュトレト君には、以前同様
ルミエール君の担当している物件の営業活動に
同行願おうか。丘の上の教会だ。」

アシュトレト公爵
「・・・・・・・・はい。
(耐えるのだ。今度こそ耐えるのだ。)」

ノワール社長
「改めて・・・・
今日からここで一緒に仕事をすることになった
出戻りのアシュトレト君だ。」

アシュトレト公爵
「マタ、オセワニナリマス」
サハル
(アシュトレト公爵・・・・。)
ロゼ
「でも、アシュトレトさん、お体が弱いんじゃ
なかったかしら?外向きではないかも?」

ノワール社長
「確かにそうだが、
営業なら口八丁手八丁でなんとかなるが
(↑そんなことありません;)
スキルが必要な仕事は習得までに時間がかかるからな。
準備万端なサハル君に任せたい。
ロゼ君はそのサポートを。」

ロゼ
「判りました。」
アシュトレト公爵
「社長、少し・・・・・・忙しすぎないか?」

ノワール社長
「ああ。でも、これぐらいでちょうどだ。」

アシュトレト公爵
「サハルが来てから忙しくなっているだろう?」

ノワール社長
「確かにな。アイツのおかげでこちらの仕事が
捗るようになったので他の仕事ができるからな。」
ノワール社長
「お前のおかげだ。
いい人材をくれて感謝しているぞ。」

アシュトレト公爵
「・・・・・・・・・・・・・。」
ノワール社長
「サハル君は、午前中に仕事を全て済ませて
午後は俺と外出するぞ。」

サハル
「はい。」

アシュトレト公爵
(ノワール社長がこんなに仕事好きだとは
思わなかったよ。
予定がくるってしまったではないか。
ヒマを持てあますようになるハズだったのに。

1度召喚したものを勝手に魔界に戻すことはご法度だし、
多大な魔力が必要(もったいない)。
それ以前に主の了承が大前提だ・・・・。
『魔王様』が彼を手放すとは思えない。・・・ムリだ・・・。)


サハル
「・・・・・・・・いい匂いがする。」
アシュトレト公爵
「・・・・・・・・・・。」

ルミエール
「すぐ、出かけるので準備して下さいよ。」

アシュトレト公爵
「はい。」
アシュトレト公爵
「え・・・・・・・・・・?!」

サハル
「バラの香りだ。」
サハル
「アシュトレト君の香りか。」

アシュトレト公爵
「・・・・・・・・そうだけど。」
サハル
「いい匂いだ。」

アシュトレト公爵
「・・・・・・・・。」


サハル
「・・・・・遅かったですね。」

ルミエール
「やっぱり教会でアシュトレトさん
貧血おこしちゃって・・・・。」

アシュトレト公爵
「『事前調査』がたりなかったみたいだ・・・。
(西陽で十字架の影が直撃したよ・・・・)

サハル
「大丈夫だよ、アシュトレト君。
怖い相手でも
(例えば神父や僧侶が相手でも)
心を無にして接するんですよ。
そして事前に先方のリサーチを怠らないこと。
(十字架の位置とか陽光の入る方向とか)
ナンバー2を抑えれば、トップもおのずと言いなりに
なるからね。うまくいくよ。」

アシュトレト公爵
「なるほど・・・・。」


すんなり・・・かなぁ・・・
ヨロシクオネガイシマス
ちら
ロゼ
「社内のことはサハルさんが
何でもやってくれるから社長は
安心して他の仕事ができるようになったのよ。
忙しくなったのはいいことよね。」


アシュトレト公爵
「・・・・・・。」
イラッ
サハル
「え。・・・・ああ、そうかもしれませんね。
まだ勝手がよく判らないので・・・・」
ボソ・・・
ルミエール
「サハル君、シゴト速いもんね。」


アシュトレト公爵
(イラッ・・・・)
カタン
フラ・・・・・
(教会や寺院が苦手なだけだろ、
そりゃ悪魔だから。)