2012/01/10
龍の贈り物

トキ
「ホタルよ、寒いのう。
酒でもどうじゃ?」
トキ
「はれ?今日はロレンツォか。」

ロレンツォ
「おお、これはトキ殿。ホタルは留守だ。
酒ならもう飲んでいる。」

トキ
「(何が留守だ。同じのくせに)
中世ヨーロッパの貴族が憑依しておるんよのう。」

ロレンツォ
「何の話だ?」

トキ
「いや、独り言だ。
またホタルのおる時に来るわ。
平安装束と飲むほうが落ち着くしのう。」
ロレンツォ
「ああ、そういえば、
ツノの生えた平安装束の男が
トキに逢いに来たと言っていたので
屋敷への道を教えてやったぞ。」
トキ
「どうして御主がおれの屋敷を知っておる?
(無闇に他人に教えるな)」

ロレンツォ
「さて、な。
よくよく考えてみれば知るはずもないのだが、
咄嗟に説明していたのだ。」

トキ
(それはホタルの記憶じゃな)
トキ
「しかし、おれの屋敷は目くらましの森の向こう。
無事に着くとよいのう。くくく・・・。」

ロレンツォ
「ああ、何か大きな生き物を2頭連れていたぞ。」

トキ
「え!!!」
トキ
「それは、ひょっとして龍神か?!
約束どおり龍を連れてきてくれたのだな!!」

ロレンツォ
「龍神?龍???」
トキ
「急いでもどらねば!!!」

ロレンツォ
「おい、折角持ってきたならば
酒を置いていけ。」

トキ
「其方がおれのウチまでやって来い!」
ロレンツォ
「しかし・・・・・・・・・。
龍?ドラゴン?には見えなかったぞ・・・・・・。」

トキ
「ホタルのやつめ、ロレンツォの時は性格のみならず
顔つきまで変わってしもうておる。

でも潜在意識の中にホタルは
居るのよのう。不思議なことじゃ。」


わるかったな