2011/08/08
ルームシェア

アルフレッド
「結局ここへ戻ってくることになったな。」

アルフレディーノ
「ええ、まだ空いていてよかった。
今度はアルと同居ですね。」

アルフレッド
「こんなオンボロ部屋、誰も借りに来ないだろう。
世話になるな。」

アルフレディーノ
「世話なんかしませんよ。
なんなら以前のように別のアパートを
借りたらどうですか?」

アルフレディーノ
「思えば豪華すぎる生活でしたね。
全てはあの実業家のお陰でしたが・・・
今では悪魔に思える。」

アルフレッド
「俺たちを自堕落に陥れたような
ものだよな・・・。」

アルフレディーノ
「自業自得なんですけどね。
これからはクーラーもない生活ですよ。」

アルフレディーノ
「カジノから帰ってきても食事の支度を
してくれる者がいなくなって・・・・
不便になっただけですよ。


・・・・・・・・・でも正直、いなくなってしまうと
寂しい・・・・・。」

アルフレッド
「それにしては、寂しそうに見えるのは
気のせいか?」

アルフレッド
「俺だって文無しになったんだ。」

アルフレディーノ
「知ってますよ。私だって単独では生活に困ります。」

アルフレッド
「・・・・ディーノ・・・・・。
性格悪くなったんじゃないか?」

アルフレディーノ
「前からです。
ノワール社長に役立たずの烙印を押されてから
更に歪みました。」

アルフレディーノ
「豪華な生活が合わなかったのか
高級マンションに引っ越してすぐに
ステファノは姿を消してしまったし・・・。」

アルフレッド
「あれだけ疎ましがっていたのに?」

アルフレディーノ
「ええ、鬱陶しかったですよ。
何の承諾も得ず、魔物の子供なんかが
部屋に居座っていたのですから。」

アルフレッド
「でも、そもそもアレは
お前の描いた絵じゃないか。」

アルフレディーノ
「私が描いたのは私好みの美女だった。
ステファノとは大違いです。」

アルフレッド
「なんだかんだで、賑やかだったものな。
豪華な生活よりも、以前のこの部屋のほうが
ずっと活気があった。

いまにもあの子の『おかえりっ!』ていう声が
聴こえてきそうだ・・・・・。」

ステファノ
「2人とも暑いのによくそんな格好してられるね!!
ほら、扇風機出しておいたよ!!」

アルフレディーノ
「ス・・・・・ステファノ!!」

アルフレッド
「扇風機・・・・!!」

アルフレディーノ
「その髪・・・!!」


↑今最優先でどこに感動していいか判らない
アルフレディーノ
「ステファノ!今までどこに?!」

ステファノ
「え?オレ?・・・・
てか、2人そろっていなくなっちゃってびっくりしたよー!
オレ、座敷童子みたいなもんだし、この部屋に憑いてっから、
行くとこないし!」

アルフレッド
「ずっとここに?」

ステファノ
「うん!!待ってたんだよー!」

ステファノ
「ディーノ、なんかオレに言うことないの?」

アルフレディーノ
「え・・・・・・・・。机の上に座るのはやめなさい。」

ステファノ
「じゃなくてー!!
ディーノに嫌われたのかなーって思って
髪伸ばしてみたんだけど!」

アルフレディーノ
「そ、そうだな、伸びたな。」

ステファノ
「可愛いでしょー?!」

アルフレディーノ
「あ、ああ・・・それにいいシャツだな。」

ステファノ
「暑いからお城にいってもらってきたんだ。」

アルフレディーノ
「そ、そうか・・・・・・・・。

しかし、折角のそのヘアスタイルには
合ってないぞ・・・・。」

ステファノ
「そう??」
アルフレディーノ
「我々を・・・待っていたのか?」

ステファノ
「うん!」

アルフレディーノ
「たったひとりで?」

ステファノ
「うん!たまに知らない人が大家さんと一緒に
きたけど幽霊のフリしたら恐がって
誰も来なくなったよ。」

アルフレディーノ
(だから今日まで借り手がつかなかったのか。)
アルフレディーノ
「これを着なさい。」

ステファノ
「えっ!!オレにプレゼント?!」

アルフレディーノ
「違いますよ。そのシャツと交換しましょう。」

ステファノ
「いいけど、絶対、それってディーノが
オレのために買ってくれてたんだよね?
ね?ね?ね?」

アフルレディーノ
「いいから!」
ステファノ
「じゃーん!!」

アルフレッド
(やっべー・・・・・。)

アルフレディーノ
「思ったとおりだ。」

ステファノ
「え?なに?」

アフルレディーノ
「いえ、似合ってますよ!!
このシャツは貰います。」

ステファノ
「いいよー。」
ステファノ
「オレ、お城へいって、皆に自慢してくる!
ディーノに買ってもらったんだ♪って」

アルフレディーノ
「こら、よしなさい。」

ステファノ
「だって嬉しいんだもん!
2人とも帰ってきてさー。
今日からまた晩御飯作るからねー!」

アルフレッド
「気をつけてな。」
わーい!!
アルフレッド
「やばいな、だんだんとあの絵に似てきたぞ。」

アルフレディーノ
「そ、そうですかねぇ?」

アフルレッド
「プレゼントはいつ用意していたんだ?」

アルフレディーノ
「去年のバースデ・・・ いや・・・・」
アルフレディーノ
「私はただ、このシャツが欲しかっただけです。
暑いですからね。」

アルフレッド
「此処へ帰ってきてよかったな。
(追い出されたみたいなもんだけど)」

アルフレディーノ
「ええ、ステファノだけは余計ですけどね。」

アフルレッド
「全く素直じゃないなー。」

アルフレディーノ
「前からですよ。」
アルフレディーノ
(ここが我々の居場所だ。)
おかえりっ!!